行者ニンニク/ギョウジャニンニク

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行者ニンニクとは

行者ニンニクは玉ねぎやニラと同じユリ科のネギ属に属している
多年草で北海道が特産で別名「ヤマニンニク」とも呼ばれているようです。

 

行者ニンニクの丈は20〜30cm程成長し地下にはラッキョウに似た
球根を付け強いニンニク臭を放ちます。

 

名前の由来は諸説あるようですが山にこもって修行する
修験道が行者ニンニクを食べ厳しい修行に耐えたことから付いた
と言われているようです。

 

行者ニンニクは発芽までにおよそ2年の月日がかかり
3〜4目位たつとようやく葉が2〜3枚月始めます。

 

5〜7年くらい経つと初めて花が咲いて種を付けます。

 

そして、その頃が収穫期になるのですが
天然ものの行者ニンニクの乱獲が横行し
その数が減少してしまいました。

 

そのため、最近市場に出回っているものはそのほとんどが栽培もので
天然ものは滅多にお目にかかる事ができなくなってしまいました。

 

 

行者ニンニクの旬の時期

行者ニンニクは栽培ものでは1月位からスーパーなどの市場に出回りますが
天然ものに関しては4〜5月の終わりあたりが収穫できる時期となっているようで
その頃に旬の最盛期を迎えます。

 

地域にもよりますが6月初旬辺りまで楽しめる所もあるようです。

行者ニンニクの分布

行者ニンニクは水湿地の条件を好み針葉樹林や混合樹林に多くみられます。

 

原産はヨーロッパで世界的には中国やロシア、北米などの
広い範囲に生息しています。

 

日本では北海道の特産として有名なのですが
本州でも近畿以北でも分布していますが
東北以南の地域では少し高い山の地域に見られる事が出来ます。

行者ニンニクの食べ方

行者ニンニクはニンニク臭がありますので
餃子の具や肉や他の野菜と一緒に中華風の野菜炒めにして
美味しく頂くことができます。

 

天ぷらにしても美味しく頂けますし
さっと湯にくぐらせてから冷水にとり
水気をよく絞ってお浸しやあえ物にすると
絶品です。

 

また、生でも食す事が出来ますので
味噌などを付けて食べると行者ニンニクの
独特の強い風味を楽しむことができますが
強烈ともいえるニンニク臭が気にならなければ
試してみる価値はあります。

 

ニンニクの代替えとして使用すると
献立が贅沢な一品になります。

 

…臭いが気になるという方は…
豚肉に含まれるビタミンB1が
行者ニンニクの臭いの成分と反応すると
臭いが幾分、和らぎます。

 

行者ニンニクを一度冷凍して凍らせると
行者ニンニクに含まれるにおい成分の働きが
鈍りますので臭いを抑える事ができます。

行者ニンニクの栄養素と効能

行者ニンニクにとても多くふくまれるアリシンは
ニンニクよりも多くふくまれています。

 

このアリシンには免疫力を高めガンの予防効果があるとされています。

 

血行促進効果があるため動脈硬化や血栓予防にも効果的で
冷え性にも効果が期待できます。

 

他にも強い殺菌効果があり抗生物質様の働きがあるともいわれています。

 

アリシンはビタミンB1の吸収を助け、活性を持続してくれるので
疲労回復や滋養強壮、血圧安定にも効果が期待できるようです。

 

また行者ニンニクの葉の部分にはβカロテンや
チオエテールという成分が豊富にふくまれており
抗発がん作用をはじめ血圧の安定や免疫力の向上
視力の衰えを抑制してくれる効果にも期待できます。

行者ニンニクの注意点

行者ニンニクに似た有毒植物が存在しており
中毒の事故もあるので注意が必要です。

 

特にスズランの葉と間違えて食して中毒を起こす事例が多発しています。

 

行者ニンニクには特融の強いニンニク臭があるのが特徴なので
そこで見分けをしますが
自信のないものや分からないものは採ってこないのが鉄則です!

 

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