ウド/うど/独活

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ウドとは

ウドはウコギ科タラノキ属の多年草で
ウドが持つ独特な香りやシャキシャキとした歯触りは
山菜としてとても人気がある山菜の一つとして挙げられます。

 

同じウコギ科のタラノキ属には山菜の王様と呼ばれている
【タラの芽】がありますがタラノキと違って木にはなりません。

 

精々大きくなっても3m程度にしかならないのです。

 

良く耳にする『ウドの大木』という言葉は
ウドは成長してしまうと食用に適さなくなりますが
木材にもならない…
「図体は大きくても中身が伴わず役に立たない」
という例えから使われる言葉なのだそうです。

 

最近ではウドの栽培技術が進み
スーパーなどの市場にも出回っていますが
旬の時期になると天然もののウドが
店頭に並ぶこともあります。

ウドの旬の時期

栽培もののウドには【寒ウド】と呼ばれ冬場に出荷されるものと
3月〜5月にかけて出荷される【春ウド】がありますが
天然もののウドの旬の時期は収穫時期がとても短いのが特徴で
南の温かい地域では3月頃から旬の時期を迎え
本州の中部地方では4月頃
東北以北では5月〜6月辺りに旬の時期を迎えます。

 

ウドは芽や若葉、つぼみを食することができますが
それ以上に成長してしまうと
食に適さなくなってしまいます。

ウドの分布

ウドは日当たりの良い所や半日日陰の林や傾斜地を好みます。
日本では広い範囲で生息しています。

ウドの食べ方

天然もののウドはアクが強いので
生食で頂く場合には酢水に15分〜20分くらいさらしてから
しょくするとシャキシャキとした触感や独特の風味を
楽しむことができます。

 

アクヌキしたウドを薄くスライスし
サラダや酢の物、鰹節と醤油、ポン酢などを掛けて美味しく頂きましょう。

 

さっと茹でる時は触感が損なわれないよう
茹ですぎには注意しましょう。

 

炒め物にする場合にも
切ったあと酢水にさらしアク抜きをします。

 

きんぴらにするとシャキシャキと
旬を感じながら美味しくいただけます。

 

天ぷらは山菜料理の中の王道なのですが
その場合、ウドはアク抜きは不要です。

 

繊維質が多いので
ササガキにしてかき揚げにしていただくと
絶品です。

 

他にもウドをお肉やお魚で巻いて焼いたり
汁物の具としても美味しく頂くことができます。

ウドの栄養素と効能

ウドに含まれる成分のケロロゲン酸という物質は
抗酸化性がありガンの発生を抑制し体内でのメラニンの抑制効果
があるとされています。

 

またアスパラギン酸という成分が豊富にふくまれており
抵抗力を高め疲れにくい身体作りに効果が期待できます。

 

体内の有害物質を対外に排泄し神経を保護する効果も
あるとされている成分です。

 

他にもジテルペンアルデヒドという成分は
血液の循環を促し疲労回復に効果があるとされています。

 

ウドの根は薬用にもなるとされ
根をすり潰したものをシップとして打ち身などの
怪我に用いられたこともあるのだそうです。

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